2021年の研究会

第6回オンライン研究会:テーマ「ディズニーと笑顔」

日時:2021年9月25日 13:30~16:00

会場:オンライン(Zoom)

オンライン研究会の第6回は、「ディズニーと笑顔」というテーマにて、昔ディズニーでダンサーを勤めていたこともある、現役ダンサーの長内正樹さんを講師にお招きして開催しました!!

今回は21名の皆様にご参加いただいて、長内さんによるディズニーと笑顔との関わりのお話、ダンスと笑顔の関わりのお話や、お家でできるストレッチまで教えて頂き盛りだくさんの内容でした。

更には、学会員である國友さんの娘さんである、そらりちゃんが夏休みに「マスク下の表情について」自由研究を行なった結果をお話ししてくれました!

まだ中学1年生なのに大人に引けを取らない素晴らしい研究で私たちも負けてられないですね!

今回の開催報告は、東洋大学大学院の守谷さんがまとめて下さいましたので、ここからは守谷さんにバトンタッチしたいと思います!

東洋大学大学院、総合情報学研究科に所属している守谷です。
今回の研究会の開催報告を皆さんにお伝えさせて頂きます!

まずはじめに、代表理事の菅原徹先生からスマイルサイエンス学会のご紹介と先生の夏の研究のご報告がありました。また本日は、元ディズニーダンサーの長内さんがいらっしゃっていたこともあり、ディズニーとダンスに関連したお話も頂きました。特にダンスに関連する研究は表情や動きに注目した事例があり、非常に興味深かったです。
ここで1つ、菅原先生から皆さんと共有したい情報を教えていただきました。ある雑誌の取材で、デュシェンヌスマイル(本当の笑顔)
ではなく、「微笑み」も良い印象を持たれるという話を聞くのですが、微笑みにも何か法則があるのでは?という意見をいただいたそうです。
微笑みといえば、モナリザやスマイリーフェイス、ティファニースマイルのような例が挙げられますが、これらの
共通点として口角を上げたときに影ができ、これがスマイリーフェイスのような矢印のような形ができるとのことです。この笑顔の矢印はAmazonやスマイルサイエンス学会のロゴにも用いられているので、探してみてください。

菅原先生のお話が終わったところで、次は参加者の自己紹介が始まりました。
初参加の方6名を含め、今回の参加者は21名、その中には東洋大学の学生さんや、中学1年生の女の子も参加されていました。
1人1分間という短い時間の中でも、近況報告や笑顔に関する出来事、ディズニーやダンスについてお話ししており、和やかな場面でした。

そして、今回の研究会のテーマ「ディズニーと笑顔」の講演が始まりました。講演は長内さんと事務局長の牛山さんの対談形式で、事前に参加者の皆さんからお聞きしていた質問に答えてもらう形で進められました。
牛山さんと長内さんは20年来の知り合いであり、なんとその出会いは、当時ディズニーランドによく通っていた牛山さんが、パレードを見るたびダンスがとても上手なダンサーさんがいて、その方が長内さんだったのだそうです!ディズニーで働いていた時の写真も紹介されており、様々な表情を見せていたのが非常に印象的でした。
実は長内さんは24歳までサッカーをしており、ダンスを始めたのはその後なのだそう。夢中になってダンスに打ち込んだ結果、仕事に繋がったとのことです。子供の時から取り組んでいたと思っていたのでこれには非常に驚きました。
ここからは、
長内さんがお答えいただいた言葉の中で、特に印象に残ったものをご紹介します

それは、
「ダンスが楽しい、だから笑顔になるし、楽しんでいる姿をお客さんに見せて楽しませたい。」という言葉です。
ディズニーのダンサーさんの笑顔の秘訣は、この発言にあると思います。

そして、笑顔を届けるために意識していることは?という質問に回答頂いた際の
「感謝の気持ちを持つこと。これは自然と笑顔にもなる」とおっしゃっていたことです。感謝の姿勢を持つことはもちろん、楽しいことを追求する姿勢は私たちにとっても学ぶべき点と感じました。

対談形式による講演が終わったところで、長内さんオススメの日常生活の中で取り入れてほしいストレッチを教えて頂き、皆さんで実践しました。ストレッチ後の皆さんの表情は笑顔で気持ちよさそうでした。

講演後は笑顔の自由研究発表会として、当学会の会員の娘さんが研究発表をしてくれました。

この研究は中学校の夏休みの自由研究として行ったもので、友達にマスクをしていると笑顔なのかわからないと言われたのがきっかけで、コロナ禍によるマスク着用に関する調査をしたものです。

研究内容は、

①マスクをしている状態で笑顔に見える表情はどんな表情か

②マスクの色によって笑顔の印象は変化するのか

③マスク着用時のポーズによって印象は変わるのか

上記の3点についてアンケート調査を行った結果を発表してくださいました。

結果は、

①マスク着用時に最も笑顔に見える状態は目元まで笑顔な表情

②笑顔の印象が良いマスクの色はベージュ

③楽しく動いているポーズ

でした!ぜひ皆さんも生活の中で取り入れてみてください。

本日の学会も終わりが近づいてきました。

クロージングでは、学会初参加の皆様から感想を述べてもらいました。皆さん、長内さんの言葉が印象に残ったという意見が多く、ぜひこの講演を通じてより良い感性を磨いてほしいと思います。

 

最後に長内さんからが感想を述べられるときに、鬼滅の刃・無限列車編のエンディングテーマ「炎」の歌とダンスを披露してくださりました。

皆さん画面に釘付けで、私も感動しました。

 

余韻の中で、最後に皆さんと記念撮影をして本日の学会は終了となりました。


ここで開催報告担当者からの気づきをお話ししたいと思います。

オンライン研究会も今回で6回目となりましたが、この学会に参加される皆様はいつも笑顔で、オンライン特有の緊張がないところがすごく良いと感じます。また皆様の素敵な笑顔を見れる日を楽しみに、私も笑顔を絶やさず過ごしていきます。

守谷茉鈴

守谷さんありがとうございました!次回の研究会は年次総会+研究会の内容で、11月の末の開催を予定しています。
まだ対面での開催は難しいと思いますので、次回の研究会もオンラインでの開催を予定しております。
今回参加できなかった皆様も、次回研究会でお会いできる事を楽しみにしております。
早く対面で研究会が開催できるようになるといいですね!

【研究会で聞いた長内さんへのQ&A】

 

Q. 何歳からダンスを始めましたか?

A. 24までサッカーをずっと真剣にやっていたので、それを辞めてからですかね。俳優養成所に入って、週1回ダンスレッスンがあって、その時にはまりました。それからダンス1本にしようと途中で思いました。当時男性がダンスをやる時代ではなかったので、幼少期からやるという環境はなかったですね。

 

Q. 苦手なダンスジャンルややったことのないダンスジャンルはありますか?

A. 正直やったことのないダンスのジャンルの方が多いです。今世の中に出回っているストリート系のダンスというのは一通り仕事とかでやってはいるんですけど、深いですからね。広がりすぎててマニアックな踊りとなるとちょっと苦手です。若者向けの攻撃的なダンスはなんとなく苦手ですね。年もあり、人を攻撃するよりも労りたいという感じもあります。

 

Q. 今の仕事をしたいきっかけは何ですか?

A. 仕事をしようと思ったことは1回もないです。これを目指してやったというのは正直なく、なんとなく目の前にある好きなことに夢中になってて、声をかけていただけたところや楽しいと思えるところに向かっていたらなんとなく仕事になっていたので、きっかけというきっかけはないですね。大きな流れにのってたというイメージはあります。

 

Q. ディズニーのダンサーのオーディションや面接はガチガチに緊張すると思いますが、

     受かる方は笑顔が素敵な方でしょうか?

A. 受かる方は明るく、前向きな方が多い気がします。オーディションは絶対自分の実力の3割くらいしか出せないのが現実だと思いますが、ミスしたとしても前向きにミスしている人は受かっている気がします。間違えて落ち込む人より、すごく笑っている人が受かっている気がします。ディズニーのダンサーはとにかく明るいですね。明るくて、裏表ないというか、気は強いですけど、明るいです。

 

Q. キャストさんとダンサーさんの違いはあるのでしょうか?

A. 居場所も違いますし、交流することもあまりないですけど、基本、エンターテインメントの部分では、キャストさんも芝居をやっている人や、そういうのに興味を持っている人が多かった気がします。エンターテインメントな方が多いですね。

 

Q. ディズニーのショーでは夏は真夏の炎天下で、さらに冬は雪がちらつく極寒の中も、つねに弾ける笑顔で最高のパフォーマンスを見せてくださいます。でも練習は相当ハードだとかなり前にテレビで拝見しました。そんな中、ご自身の心と体を整えて笑顔でパフォーマンスするためにに心掛けていることはありますか?

A. 寒さも暑さも基本楽しいと思えちゃうんですよね。若いうちの何年かしか本気でできない現実ですけど。たくさんのお客さんの中で踊れるということで、寒さや暑さも気にならないです。裏にはシャワーもお風呂もあるので、サポートはしっかりしてくれますし、思いっきり楽しんでいる感じですかね。無理していることはないです。

Q. パレードのダンサーさんとアトラクションのダンサーは別々ですか?それとも兼任ですか?全体では何人のダンサーさんがいらっしゃるのでしょうか?

A. 兼任ですね。最初入ってすぐはパレードでやっていて、実力のある人はショーに引っ張られていく。だいたいパレードの役は持っていると思います。

僕は16期目で80名在籍していたので、全部で400名はいたと思います。仲間意識が強く、横のつながりも強いです。「同期」という呼び方で、苦楽を共にした仲間、学生時代の友達のような感覚はありますね。

 

Q. ご自身を笑顔にするパワーの源は何ですか?

A. 自分が好きな自分でいられるようにすることです。ダンサーなのでレッスンやトレーニングをしっかり取り組みます。手を抜いて人前に立つことは失礼ですが、人とは違う24時間過ごすことで身体を鍛える姿を見せることをします。自分で自分の時間をダンサーとして生きていれば自然と笑顔になれます。身体を鍛えている、動かしている自分が好きなんですよね。踊っていることで気持ちも前向きになり、明るくなります。ダンスや身体を鍛えることをしていなかったら、根暗にもっとなっていると思いますし、思考回路がマイナスになっていると思います。踊ったりトレーニングをしたりすることで前向きになることはあります。だからやめられないです。

 

Q. 普段はどういうところで、練習していますか?

A. 昔はダンススタジオに入り浸って、たくさんのクラスを受けていたんですけど、今は人から習うことをたくさんやるよりも、自分で自分に突き詰める、人に教わらない時間も大事だなと思います。自主トレーニングですかね。スタジオを借りて、1人で鏡の前の自分と2時間くらい語り合ってみたりとかやっています。体を鍛えるている自分が好きです。

 

Q. 人を楽しませる、盛り上がるような会話術があれば教えていただきたいです。

A. 人の話を聞き、人の話に興味を持ってキャッチボールをすることです。僕の苦手なタイプは人の話を聞かない人、自分の話が常に何を言おうかわかっていて、僕が何か言っても聞いていない人は苦手なので、人の話に興味を持って、キャッチボールをしてくれると、やっぱりどんどん盛り上がっていくと思います。人に興味を持つことが大事です。

 

Q. 笑顔に切り替えるスイッチはありますか?

A. ご飯を食べる。エネルギーを注入して元気になることですね。

 

Q. 実はこう見えても裏では大変なんですというお話、例えばなかなか笑顔が難しいキャストがいたなど、解決に至るまでの苦労話を伺えたらありがたいです。

A. 季節ごとにイベントが重なる時期(ハロウィン・クリスマス・お正月・新年イベントなど)は、朝リハーサル、仕事して夜中にパークでリハーサルしたりするので、寝る時間がないです。今はそんなことないかもしれませんが、昔はリハーサル室にみんな布団を敷いて寝ていました。この時期はみんな寝不足で、それでも笑いながら、パレードやダンスしたりとかしていました。現場を使ったりするのは夜中です。忙しい時期は体力がきついのはありますね。倒れて救急車で運ばれたこともあるので、人間は寝ないとダメですね。でも誰も経験できない、夜中にパークで踊ることはワクワクした記憶はあります。楽しかったですね。1番自分たちが楽しんでいましたし、その姿を見てお客さんが喜んでいるのが嬉しかったです。とにかくみんなで楽しんで、僕たちの姿を見て楽しくなるのが1番かなという気はしています。

 

Q. リッツカールトンのクレドのような心情やお考えはありますか?

A. 人に対しての思いやりですね。うその笑顔ってすぐわかると思うので、そこにいる人たちは本当に人が好きというか、そういう人が集まってますね。無理やりではなく、自然と笑顔ができている人が多いですね。当時自分たちも楽しかったのだと思います。

 

Q. マスクをしての笑顔をどのように指導しているのでしょうか?特に注意点や仕組み、モチベーションなどがあれば教えてください。

A. 人の顔がわからないでダンスのレッスンをしていますが、マスクの下も笑っていることですね。心掛けているわけではないですけど、目が重要です。目で通じているよう、内面からが1番大事ですね。

 

Q. 笑顔を会場全体に届けるために意識していることを教えてください!(心・気持ちや表情、発声の面から)

A. お客さんが入っている場合は、感謝、「ありがとうございます。」という気持ちを持っているのはありますね。「園子さんが毎回、毎回いてくれる、ありがとうございます。」と言いながら自然と笑顔になれるというのはあります。

 

Q. 笑顔とは何ですか?

A. 人とのコミュニケーションで使う大切さがあります。笑っていれば仲良くなります。海外行った時とか言葉が通じなくても、笑っていると仲良くなれるし、笑顔は大事だなと思います。

気づいた人もいると思いますが、僕はジッとしているのが苦手です。

基本的に好きなことを追求してきただけなので、この仕事に就きたいからやったわけではなく、目の前の好きなことに夢中になったらここまでこれたので、そろそろ社会の役に立てたらいいなという気持ちもあります。

 

Q. 若い人に向けて

A. 逆の意味で若い人たちはすごいと思うんですけど、落ち着いているし、人生をしっかり考えていると感じます。物足りないのは、パッションがないところですかね。僕の好みですが、パーティーピーポーな人が出てきてほしいです。夢を諦めずに頑張ってほしいです。

 

Q. 菅原先生からの質問

ヒップホップの研究をやっている時に、ダンスやっている人は遊んでいるイメージがあるが、実はそうじゃなく、実は真面目な人が多いが本当ですか?

A. 時代もあると思うが、僕らの時代は遊びも大事はあって、遊べと言われてましたけど、今は真面目にコツコツやっている人も多いですね。街中で一人でやっているとかそういう時期も大事だと思います。僕らの時代は真面目ではなかったが、真面目を隠していた可能性もあります。