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第9回オンライン研究会

テーマ「進化を続ける笑顔

       ~コロナ禍を乗り越えて~」

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日時:2022年7月9日 13:30~16:00

会場:オンライン(Zoom)

今回の開催報告も、東洋大学総合情報学部の山田さんがまとめて下さいました。山田さんありがとうございます♪♪


東洋大学総合情報学部の山田真由香です!第9回オンライン研究会の開催報告を担当します。
今回の研究会のテーマは「進化する笑顔~コロナ禍を乗り越えて~」です。コロナ禍を乗り越えつつある現在、コロナ禍前後で皆様の表情や笑顔はどのように変化したでしょうか?年代、性別、所属、職業も様々な学会員13名(内学生4名)でトーク&ディスカッションを行いました。参加してくれた学生さんの一人は初めての参加者でした。これからも新しく参加してくれる方がどんどん増えると嬉しいですね!

事務局長の牛山園子さんによる司会進行のもと研究会が始まり、代表理事の菅原徹先生よりご挨拶をいただきました。第9回研究会は、スマイルサイエンス学会発の研究プロジェクト二つの紹介から始まりました。


まず、事務局の安藤さんから、「がん患者さんのための外見プロジェクト」についてのご紹介がありました。
皆さんは「外見ケア」、もしくは「アピアランスケア」という言葉をご存じでしょうか。この言葉は、がん治療などによって生じた外見の変化を補い、患者さんの苦痛を軽減するためのケアを指す言葉です。このケアを行うことは日常生活で大きな制限ができてしまった患者さんにとってその人らしい生活を送るための手助けになります。がんの罹患率は年々増加傾向にあり、男女ともに2人に1人はがんにかかってしまう確率だそうです。これだけ身近な病気であるがんですが、がん治療後のケアに関する情報について調べても、得られる情報が少なく、また断片的にしか情報を得ることができない現状があります。そこで、患者さんをより笑顔に!という考えから、文教大学の土肥麻佐子先生、東京大学病院の分田貴子先生らを中心として発足したプロジェクトになります。
外見の変化をカバーするものは、カバーメイクから始まり、義手・義足・義指、補正下着やウィッグなど多岐にわたっているのですが、一般に浸透していないということもあるようです。そこで、各専門家が集まり、がん患者さんをはじめとする、外見のケアが必要な方々を総合的サポートしようというプロジェクトが「がん患者さんのための外見ケアプロジェクト」です。ウェブサイトをベースに情報を発信し、患者さんと相互の連携を図っていくとても画期的なプロジェクトだと感じました。


 

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続いて、第8回研究会「全部上手くいく!飛び級笑利学」で講演頂いた守谷さん(SSS 可視化情報研究リーダー)から
「SUTEKIプロジェクト」についての紹介がありました。
「SUTEKI」という感覚は様々な感覚の複合によって成り立っています。このプロジェクトでは、歯科医療と感性工学の掛け合わせにより、人それぞれの「SUTEKI」のという感覚を見出していくためのプロジェクトになります。こちらもホームページをベースに、様々な情報を発信していきます。
このプロジェクトには私も参画させて頂いていて、HP制作を担当させて頂いております。外見を美しくすることで内面の美しさも磨く、ありのままの自分を愛すことで生活をより豊かで健康的にする、そのようなサポートがこのホームページを作成することでできたらうれしいと考えています。ホームページ作成に当たってのやりがいや苦労した点などもお話しさせて頂いて、ホームページ作成の協力をしてくれるサポーターの募集もさせて頂きました。


 

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その後、高校生でありながらスマイルサイエンス学会に参加している、西村心羽さん(普連土高校3年)による研究発表
「途上国のメンタルヘルスケアの供給」が行われました。まだ高校3年生でありながら、これまで9年間にわたり途上国に向けて様々な支援活動を続けてきた西村さんは、途上国での学習支援の効果が上がらない原因として、精神障害との関わりに着目してこの研究を始めたそうです。
精神障害と学習には大きな関わりがあり、精神障害があるとうまく学習が定着しないのです。途上国で精神障害の患者さんが多い理由は「命に直接関係ない」と考えられており、支援が殆ど行われていない現状があります。途上国では人口10万人に対して医師の数が0.4人と、圧倒的に不足しており、実に8割の人が治療を受けられていません。
グリーフと呼ばれる、喪失体験によって沸き起こる悲嘆感情後のケアや、サポートの有無で精神障害の発症率が変わり、予防に繋がるのではないかと西村さんは考えています。難しいのは、グリーフ状態にも段階があり、その中でよりケアが必要な人を割り出す昼用があるということです。そこで、グリーフ状態の人の中からケアが必要な人を割り出すシステムを作成するために、アンケート調査と表情分析を組み合わせた三つの調査を西村さんは行っています。

【調査の内容】
1.フィリピンでの現地調査
2.グリーフ状態でケアが必要な人を大学生対象でアンケート調査
3.表情の分析


調査の結果はまだ出ていないようで途中までの発表となりましたが、これからの進展がとても楽しみです。
次の発表もお待ちしています!


 

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最後に、コロナ禍前後での表情変化について、自己紹介とともにトーク&ディスカッションを行いました。
今回の研究会では、代表理事の菅原先生が「研究のススメ 第2回」をお話頂く予定でしたが、インタビューに関する内容だったそうで、実践を兼ねて皆の自己紹介に質問して深掘りしよう!ということになりました笑
一人一人自己紹介を行ってもらいましたが、皆さんそれぞれの視点からコロナ禍での笑顔変化を捉えていました。
・笑顔とメンタル(気持ち)には深い関係があると改めて感じていた方
・マスクをすることによってより笑顔を意識しようとするようになった方
・ものを販売するときに相手の視線や表情が気になると感じた方
中にはコロナ禍のマスク着用のせいで仕事が減ったという方もいました。様々な視点からコロナ禍での表情についてのディスカッションができたのでとても新鮮な意見を聞くことができたと思います。

ディスカッションが盛り上がり過ぎて、少し時間がオーバーしてしまったので、最後に大急ぎで記念撮影を行い(笑)今回の研究会も幕を閉じました。

次回の研究会も楽しみにしています。ありがとうございました!

 

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